第2章 藤沢駅周辺地区のまちづくり

1 現状及び都市づくりを取り巻くトレンド

藤沢駅前街区を取り巻く現状や課題、また、都市づくりの動向等を整理します。

(1)藤沢駅周辺地区の現状・課題
①都市機能

  • 藤沢駅前は、基盤整備から 40 年以上が経過し、当時、整備・建設された南北デッキ等の公共施設や駅前街区の民間施設では老朽化が進んでおり、都心としての機能の低下や陳腐化が懸念されます。また、近年の SDGs1等の環境や持続可能性等への配慮が不足しています。
  • 駅前街区には大型店が立地する一方で、核的な機能等の導入が困難である小規模な敷地・街区が混在している状況です。
  • 藤沢駅周辺地区では、縁辺部から中心部へと、マンションの立地が進んできており、これに伴い人口・世帯数が増加傾向にあるとともに、商業地の居住地への転換圧力が高い状況です。
  • 専門・技術サービス業の面積当たり立地件数が類似都市と比較して高い状況2です。また、ビジネスホテルが集積していますが、宴会場付きホテル(いわゆるシティホテル)が少ない状況です。
  • 市内の入込観光客数は、コロナ禍以前は年々増加しており、江の島・湘南海岸への入込が多くみられる一方で、日帰りが主となっています。

事務局長の答え

  • 私たちの3ビルもそれぞれ、昭和40年代に建設された建物で、どうしても老朽化が進んでいます。
    昭和レトロな雰囲気が、いまだにご愛顧されている一つの要因ではあると自負はしていますが、大きな地震や自然災害には不安を隠せません。
    やはり、安心安全なビル建設へと進みたいと思っています。
  • 同時に湘南の玄関口としての藤沢駅に隣接する「使命」も自負していますので、湘南藤沢の玄関口としての再開発ビルを建設することを目指しています。
  • 私たちは下記に示す「まちづくりの目標」と「まちづくりの取組方針」を掲げています。

まちづくりの目標

都市拠点にふさわしい都市機能の集積
駅前に相応しい一体的都市環境と良好な市街地環境の形成

方針①

・地域の防災基盤となる“安全安心な市街地の形成”

方針①

・基盤施設の再編による“駅前交通環境の改善”

方針①

・駅前再生の核となる“都市機能の強化“

方針①

・駅前の顔や地域の活力を創出する“街並みの形成